皆様、こんにちは美波です

梅雨の晴れ間


本日は、初夏にお似合いの香りを紹介します。
JICKY / GUERLAIN
ジッキー/ゲラン
発売年:1889年
タイプ:セミオリエンタル、アロマティック
トップノート:ベルガモット、ラベンダー、ローズマリー
ミドルノート:ローズ、ジャスミン
ラストノート:トンカビーン、ウッド、オポパナクス、バニラ
写真は、パリ、シャンゼリゼ通りにあるゲラン本店の中にあるフレグランス・テイスティングバーです

お店はいかにも老舗らしい、格調高い、香水専門店特有のエレガントな雰囲気をかもし出していました

私がこのお店に行った目的は、日本では手に入らない「ジッキー」のオードトワレを買うことでした。日本では、パルファン・エキストレのみ発売されています。
調香師はゲランの2代目、エメ・ゲラン。
ジッキーは、初めて天然香料とクマリン(トンカ豆から単離した分子)やバニリンのような合成香料を組み合わせた香り。
それまでの香水は、すべて単一のフローラルノートでしたが「ジッキー」はフローラルにスパイスや動物的な香りを調合し、今までの香水とは違う力強さ、持続性のある香調を生み出し「ジッキーは、初の現代香水」として語り継がれています。
私もパリの香水学校で「ジッキー」を摸倣しましたが、とっても難しかったです

意外にもベルガモットがかなり配分されており、それがわからなくて、なかなか先生からOKがもらえませんでした

名前の由来は、甥のジャックの愛称(後の3代目調香師ジャック・ゲラン)からと言われておりますが、偶然にもジッキーは、エメ・ゲランがイギリス留学中に惹かれた少女の愛称でもあったそうです。
エメは彼女にプロポーズしたのですが、彼女の家族が結婚を許さなかったそうです。エメは独身を貫きました。一族が語るには彼は常に彼女の思い出に忠実であり続け、その代わりに彼自身のエネルギーを創造的な香水に注ぎ込んだそうです。
躍動感と魅惑的な香りは映画のシーンにも登場します。
「タンゴ」という映画には、このようなセリフがあります。
「ゲランのジッキーをつけた女に感じるんだ」「たとえブスでも?」「ジッキーをつけた女にブスはいない。妻ともその香りが縁で知り合った。香水で恋におちたんだ」
香りから始まる恋もある、そんなストーリーをコミカルにまとめた「タンゴ」
全編に流れるタンゴの音楽と「ジッキー」の香りの話が印象的です

人気ブログランキングに参加しています。
応援よろしくお願い致します

【関連する記事】